グリーフカウンセリングとは
人にとって死は理性では理解できても、諦めきれない 別れがあります。
納得などできないし、悲しみは一生癒えないのかもしれません。
なぜなら、愛する人と共に生きていくという願望が死によって完全に叶わなくなってし
まうからです。
グリーフは、日本語で「悲嘆」「深い悲しみ」などと訳されますが
本来は、単一な感情だけをあらわす言葉ではありません。
大きな喪失体験により、身体、感情、認知、精神、行動面に影響をきたし
そのことで一身上にあらわれるあらゆる「反応」を指します。
グリーフでは、当然のことなのです。
ただ、悲しみが深すぎてそれ以外の様々な感情が入り乱れたり混乱してしまう時期があります。 御自身だけでは、コントロールすることが難しく生活が困難になることや心身の不調に繋がることがあります。
また、死別だけでなく健康・人間関係の別れ・失業等の人生における変化や転機で喪失感を感じグリーフを抱えることもあります。
喪失に苛まれたとき、グリーフを抱えた時
周囲のサポートで助けられることも多くあります。
御家族や御友人は貴方の気持ちを理解したり受け止めようとしてくださることでしょう。
しかし、大切な人をなくした場合、周りの方も同じ痛みや不安を抱えているのです。
同時に周りの方もどうしたらいいか分からなかったり、何とか丸く収めようとしたりなだめようとします。頑張ろうと励まされ、かえってつらくなったりした経験もあることでしょう。
周囲の方も必死で毎日を過ごしており、当然の反応なのです。
何よりあなたのことが心配で、様子を見ているのが辛く切ないのです。
そこで、お互いが気持ちを分かってもらえないと感じたり、 気持ちが行き違うこともあります。
大切な方をなくしたこと、グリーフを見つめるには喪失を語ることが不可欠です。
グリーフの最中にいる時、何より大切なのは「早く克服しなさい」などと
急かされることなく、自分の気持ちや経験をゆっくり聞いてもらう機会をもつことなのです。
しかし、あなたも周りの方を大切に思い、話せないときがあるのではないでしょうか?
グリーフ・カウンセリングではあなたのお気持ちを聞くことから始まります。
混乱した感情、誰にも話せない気持ちに折り合いをつけていきながら、
悲しみを取り巻くいろいろな感情を一緒に整頓していきましょう。
人は喪失の意味を考え、何らかの意味をみつけ人生に折り合いをつける必要があります。
ivyでは「構成主義・ナラティブセラピー」に基づき、カウンセリングを行っています。
専門家に「自分の経験を語る」ことで、思考の整理、感情の識別と表現、喪失の意味づけが可能になると言われています。 そして、たとえ今は会えなくとも大切な人との新たな愛着の絆を形成していくことが出来る。そう信じます。